ご挨拶

1965年、神奈川県川崎市で一つの特許事務所が産声を上げました。現在の青和特許法律事務所の前身、青木内外特許事務所です。創業者・青木朗は企業内研究者の経験から、企業競争力の源泉として特許権をはじめとする知的財産の価値を高く評価すると共に、諸外国、特に欧米における知的財産権取得が当時の日本企業にとって極めて重要であることを認識していました。また、単なる権利化に止まらず、権利行使も念頭に置いた知的財産戦略が必要であるとの信念を持っておりました。

国際化、エンフォースメントを見据え、クライアント様の知的財産権取得・活用に貢献すること――これを事務所運営の基本理念としてまいりました。

時は移り、AIをはじめ、創業当時には想像も及ばなかった新技術が企業の将来を左右する時代を迎えています。企業の海外展開が常態化し、中国・韓国をはじめとする諸外国の著しい技術発展など、ビジネス環境は大きく変化しました。

しかしながら、時代が変わっても、創業当時の精神は今なお脈々と息づいております。先端技術への深い理解、国内外の知的財産法制度への精通、国際的ネットワークの強化、そしてビジネス視点に立脚した実践的な知財支援――これらを理念として、クライアント様の知財価値最大化に全力で取り組んでおります。

そして、2025年、弊所は創立60周年を迎えました。この節目の年にあたり、創業者の志を受け継ぎ、これまでの歩みを礎として、次の時代へと新たな一歩を踏み出します。

青木会長と渡邉所長の二人三脚のもと、時代の変化に柔軟に対応しながらも、変わらぬ理念を胸に、知的財産を通じてクライアント様と社会の発展に寄与してまいります。

今後とも、青和特許法律事務所に対し一層のご支援とご厚誼を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

青和特許法律事務所   

会長 青木 篤    
所長 渡邉 陽一