2025年05月02日

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判例紹介・解説

知財高裁令和5年(ネ)第10040号
医療・調剤行為および組み合わせ医薬に関する知財高裁判例

令和5年(ネ)第10040号損害賠償請求控訴事件(以下、「本件」)は、複数の活性成分を含む組み合わせ医薬に関する特許権者が、豊胸手術のために投与する薬剤が特許発明の技術的範囲に属するとして医師を訴えた事件である原審の判決を不服として特許権者が再度医師を訴えた控訴審です。原審では、医師が成分を混合して投与したとは認められないと判断され請求が棄却されましたが、本件では一転、医師が成分を混合して特許発明の技術的範囲に属する組成物を製造したとの判断に基づき、原判決を棄却し、医師に実施料相当額の支払いを命じました。本件は第二番目の意見募集が実施されたという点でも注目を集めました。本稿では、本件訴訟を紹介すると共に、医療・調剤行為や組み合わせ医薬等に付随する特許法上の課題について概説します。

本件に関する詳細

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