1. 国際調査及び国際予備審査の手数料が改訂され2本立てに
     国際調査機関及び国際予備審査機関としての日本特許庁(JPO)は、国際出願の言語が日本語又は英語のいずれであっても、国際調査手数料及び国際予備審査手数料を同一の額としていました。
     しかし、2016年4月1日より、それぞれ異なる額になり、英語の場合は日本語の約2倍となります。
 国際調査手数料は、日本語国際出願の場合は以前と同じ70,000円ですが、英語国際出願の場合は156,000円となります。
     一方、国際予備審査手数料は、日本語国際出願の場合は以前と同じ26,000円ですが、英語国際出願の場合は58,000円となります。
 
 2. 管轄国際調査機関別の国際調査手数料 (2016年4月1日以降)
   受理官庁としてのJPO(RO/JP)に国際出願した場合の管轄国際調査機関である、JPO、ヨーロッパ特許庁(EPO)及びシンガポール知的財産庁(IPOS)の国際調査手数料の額は、2016年4月1日以降、以下のようになります。
 <JPO>
    日本語の場合  70,000円( 520 EUR)
    英語の場合   156,000円(1,158 EUR)
 <EPO>
    英語            252,600円(1,875 EUR)
 <IPOS>
    英語            190,060円(1,411 EUR)
 
 ※マーカーの金額はWIPOが公表した金額で、いずれも1EUR=135円で換算されています。
     IPOSの190,060円はWIPOが公表した額ではありませんが同じレートで換算した金額です。
 ※2016年2月12日現在、為替の変動が激しく、US$ベースで比較できないためユーロの額で比較できるようにしましたが、この額も今後変動すると思われます。
 
 
 3.管轄国際予備審査機関別の国際予備審査手数料 (2016年4月1日以降)
    受理官庁としてのJPOに国際出願した場合の管轄国際予備審査機関であるJPO、EPO及びIPOSの国際予備審査手数料の額は、2016年4月1日以降、以下のようになります。
 <JPO>
    日本語の場合  26,000円(  193 EUR)
    英語の場合     58,000円(  430 EUR)
 <EPO>
    英語             260,600円(1,930 EUR)
 <IPOS>
    英語               67,230円(  830 SGD)
 
 ※マーカーの金額はWIPOが公表した金額です。その他は、1EUR=135円、1SGD=81円で換算した金額です。
 
 4. 管轄国際調査機関及び国際予備審査機関別手数料の比較
 (a)英語による国際出願の国際調査手数料の比較
     ① EPO   252,600円
     ② IPOS  190,060円
     ③ JPO    156,000円
 (b)英語による国際出願の国際予備審査手数料の比較
     ① EPO   260,600円
     ② IPOS    67,230円
     ③ JPO      58,000円
 
 2016年2月12日
 (IP情報室)
 ©SEIWA PATENT & LAW