要約:米国特許商標庁(USPTO)は、2025年10月27日付けの官報にて、簡素化クレームセットパイロットプログラム(Streamlined Claim Set Pilot Program)を開始することを発表しました。当該プログラムが適用された特許出願は、最初のオフィスアクションにおいて順番を繰り上げて(out of turn)審査されます。
また、USPTOは、2025年10月8日付けの官報にて、自動調査パイロットプログラム(Automated Search Pilot Program)を開始することを発表しました。当該プログラムが適用された特許出願の出願人に対して、実体審査開始前に、AIによって調査された最大10件の先行技術文献の一覧を含む自動調査結果通知(Automated Search Results Notice、ASRN)が提供されます。
本稿では、USPTOのこれら2つの新たなパイロットプログラムの概要を解説します。